信じることにするわ
※ほとんど自分語りですが、都合上先日の有料CHの内容に少し触れます。ナポリの収益を犯さないよう最大限配慮していますが、問題があればすぐに削除いたしますのでお知らせください。
この日本という国では、「いじられキャラが好きなものはいじってもいい」というめちゃくちゃ不快なルールがあります。
だから、自ら率先していじられキャラに回り、メンバーも認めるナポリの潤滑油の働きをするすぎるが「ドルヲタ」、しかも「娘。ヲタ」であるという事実は、前々から少しだけ面白くないものでした。
今までで一番傷ついたコメントが、「黙れバケモノ」だった
そんなすぎるの言葉を面白がり、バケモノバケモノと連呼する視聴者がはびこるコメント欄。
先日のサッカーのこともあり、蘭たんはあまり知識がないものはいじることで笑いを取る傾向があることも知っていました。個人動画で娘。を「最近見ない」といじっているということもあります。
そもそもドルヲタと二次オタは相性が悪い。兼ねているヒトの多さと裏腹に、お互いが下に見合っている現状。
ナポリのCH放送ですぎるのドルヲタ生活の話をすると知ったとき、絶対に傷ついてしまうと確信しました。
「面白いものを作りたい」
その思いだけで作品を作ってくれているナポリの放送で勝手に傷つくことへの後ろめたさもありました。
会員になって初めて、今回は見ないでおこうか、と悩んだ数日間。
あんなにも苦手だったホラーだって見れたのに。
だけどやっぱりナポリが恋しくて、いつでもパソコンを閉じられる心構えをしながら恐る恐る聞いた放送で、
めちゃくちゃ泣きました。
いい意味で。
期待を裏切るわよ、いい意味で。
まず謝りたいことは、すぎるを誤解していたということ。
すぎるがあまりにもこれまでドルヲタの話題を振られた時に嫌そうだったから、「アイドルを恥ずかしいものだと思っている」「ドルヲタであったことを後悔している」と思い込んでいました。
だから今回も、「一時の気の迷いでドルヲタだった過去の自分キモいやろ」的な流れで笑いを取るものだとばかり。
全くそんなことありませんでした。
色々言いたいことはあるけど有料放送の内容に触れてしまうので割愛して……
すぎるが最後に、自分が推しを応援した日々を「楽しかった日」とまとめたことが全てでした。この瞬間、涙が止まらない放課後。
それが全てなんです、アイドルって。
わたしはSみん推しではないし、むしろまさに「娘。は好きだけど娘。ヲタが嫌い」タイプです。(ハロの非娘。ヲタはそういう人多いかと思う)(本筋ではないけど、他ユニットの優れている子に対して「娘。じゃないなんてもったいない」って平気で言う人たちですからね???)
わたしの人生かけた推しが卒業・引退した時、悲しくて寂しくて、どうしようもなくなっていました。でもそんなときその卒業を報じたネットニュースのコメント欄に、
「自分はこの人のファンではないけど、この人を応援していた人は幸せだったのだろう」
という書き込みを見て、ものすごく心が震えました。
幸せだったんです。
楽しかったんです。
大好きな推しを応援して、世界一幸せだって胸張って言える、それがわたしにとってのアイドルです。
だからすぎるが同じものを見ていたと知って、たまらなくなりました。
11年も同じ人を応援し続けることがすごい、という話もありましたが、応援することは大したことではないんです。何の責任もないし、所詮は何万人もいるファンのたったひとり。Sみんのファンだって確かに相対的には少なかったけど、もともと箱が強固なものでしたしね。
ある程度大きいアイドルにとって、「応援している」なんて事実はそのほとんどが自己満足だと思っています。でもその自己満足と引き換えに、アイドルはたくさんの「楽しい」をくれます。
それは、応援しないと手に入らないものなんです。
だから語るべきはすぎるが11年、というか12年もの間応援し続けたということではなく、すぎるが12年もの間「楽しかった」と言ったことなんです。
すぎるがそう言いきれるような相手に出会えたこと、そしてそれがわたしの大好きなハロプロだったこと、本当にうれしく思います。
まさかハロプロから逃げるようにのめり込んだナポリで、アイドルの尊さを再認識することになるとは思わなかった晩夏の夜の出来事でした。
日記に書いちゃおう、愛する人
昨年の初夏、雨の匂いが立ち込める中、推しが15年のアイドル人生を終えました。
可愛い女の子が大好き。世の中の汚い部分なんて何も知らないように振る舞ってきれいな世界を歌うアイドルという存在が大好き。アイドルを見てアイドルを追いかけアイドルを思うことが人生の中心だった私は、落ち込みに落ち込んだその日から、何をどう間違えたのか、
平均年齢30越えのおっさんゲーム実況グループにハマりました。
ゲームなんてとっとこハム太郎くらいしかまともにしたことがない。男性芸能人で好きな人もいない。下ネタは苦手。グロもホラーも見れない。そんな人間が、
平均年齢30越えのエログロホラー満載おっさんゲーム実況グループにハマりました。
人生何が起きるのかわからない。確実に道を間違えたと悟り、何度も「おかしい」と引き返そうとして10か月。ああこれはもう遅いと覚悟してニコニコプレミアム会員代500円+CH代540円を出すようになって5か月。
そんな女のブログです。可愛い女の子大好き!糞事務所は大嫌い!
「また笑って生きることを思い出してくれて嬉しい」
そう言ってくれたのはハロヲタのお友達。
ハロプロを全然見なくなって、現場にも参戦しなくなって、CDも買わないどころかYouTubeで見もしない。完全にヲタから足を洗った私。裏切りのようなものなのに、まだうんうんとお話を聞いてくれる、優しい人。
そんなにも笑っていなかったのかと反省しました。確かに泣いてばっかり、愚痴ってばっかりで、とてもつまらない電話に付き合わせてしまっていた。
でもあれは糞事務所が悪い。あんなことをされてまだよい子のファンでいられるほど私は妄信的ではない。いや、推しに妄信的だったからこそ許せなかった。
ドルヲタをしていると大笑いすることなんてめったにありません。
それは当たり前。彼女たちは歌で、ダンスで、その存在で元気をくれるけど、幸せをくれるけど、別に笑わせることが仕事ではないから。バラエティには出てもお笑い芸人ではありませんからね。
アイドルを見ていて沸き上がる感情は難しくて、「かわいい!」「尊い!」と一応言葉にはしてみるものの、それで正確に表現できているのかもわからないし、その感情の表出もわかりづらい。
例えば口を手で覆ってみたり、見悶えてみたり、感情が高ぶるあまり涙を流してみたり、とめどもない言葉をTwitterで垂れ流して見たり。
感情とその発散方法があまり直結していないから、結局気持ちがぐーるぐる。体の中を回り続けます。それが悪いなんて思ったことはないけど、今思うと、少し息苦しかったのかなって。
だからナポリの男たちの動画を見ていると「笑ってるなー!」って思います。内側からぐんぐんエネルギーが沸き上がって、爆発する。それはとても気持ちがよくて、「楽しい!」って気持ちに支配されます。楽しい、面白い、だから笑う。お腹を抱えて人目も憚らずに笑う。それはとてもシンプルで、まっすぐに元気になります。
笑って、笑って、笑い疲れて肩で息をしながら、「よし、今日も元気に頑張ろ」って思います。これは、「今日も推しのために頑張ってお金稼ご」って気持ちと似ているようで、全然違う。回りくどくない、直接的な元気をくれます。
ナポリの男たちの男たちに出会ってからわたしは毎日笑っています。それってとてもすごいこと。
これでも楽しく生きてきたんです。最後だけは最悪だったけど、ドルヲタをしてきてずっと楽しかった。アイドルに出会ってよかったと思えたし、今日も推しが可愛い。その事実だけで幸せでした。
新曲は何回も聞いて再生回数をあげて、好きな歌詞はノートに書きだして、振りコピして、ブログが更新されればいの一番にコメントを残す。
テレビに出たら嬉しくて、誰かが卒業したら悲しくて、誕生日が来れば喜んだ。
ライブの当落に一喜一憂して握手の度にあまりの可愛さに記憶を失う、そんな毎日。
楽しかった。
でもこんなに笑ってはいませんでした。
たまに不安になります。ナポリの男たちは何もしなくてもただ見ているだけで楽しくしてくれます。わたしがしていることは540円払うことと、ランキング上位にするために投稿日に欠かさず見ること(それだって自己満足です。オリコンを意識していたドルヲタ時代のクセですね)くらい。
540円なんてコンサート会場でCDを予約した時の送料と代わりません。あるいは生写真1枚か。
たったそれだけで全コンテンツが楽しめるなんて本当に狂った趣味です。与えられるばっかりで、自らは何もしようとしない。何もしなくても完結してしまう。
完全な思考停止状態です。そんな自分を自覚して、怖くなります。
だからせめてアウトプットしようと思いました。
言葉を通すことに何の意味もありません。ヒトの脳を経て言葉に変換すれば、その姿は変質します。意識は全てを歪めます。わたしが言葉を尽くしてもそこにあるのはナポリの男たちではありません。きらきら可愛いアイドルでもありません。
だから感想を言うことも意味がないと思っていました。そこにナポリの男たちがいる。彼らが作り出した動画がある。それだけで十分だと。それが全てであると。
でもそれだけではわたしという存在が腐ってしまうから。540円を握りしめてわたしは素晴らしい趣味を持っていると胸を張れるように、このブログをはじめました。
完全なる自己満足。
いいじゃないか趣味ってそんなものだ。